2004年 11月 29日
あれは小学何年生の時だったか?
友達みんなで自分の宝を持ち寄って、埋めた。 僕がそれを思い出したのは2日前、実家に(お米をもらいに)帰った時の事だった。 徹夜して並んで買ったドラクエ8をやっている僕に、母親が声をかけてきた。僕の部屋を掃除していて何か見つかったらしい。 「これ、捨ててもいいかいね?」 それは、黄色く変色した地図だった。高い筆圧で書かれた文字は間違い無く僕のものだったが、何の地図を書いたのかはその時は思い出せなかった。 その地図には、近くの神社の駐車場のところに印がつけられていた。 宝の地図かな?自分が何かをそこに埋めたのだとしたら、自分は何を埋めたんだろう?何を大切にしていたんだろう? 昔の自分に再会できるチャンスなんてそうあるもんじゃない。僕はドラクエ8を中断し、宝探しに出かける事にした。 その神社まで歩いて10分。昔はよくここで遊んだものだが、最近はずっと行っていない。前に来たのはいつだったっけか。 久し振りに来た思い出の場所は、思っていたよりもずっと小さかった。僕は少し悲しい気持ちになったけど、それが何だっていうんだ?そういうものさ。 昔埋めたものを掘り出す時のよくあるパターンだと、その場所にビルが建ってたり地面がアスファルトになってたりしてたりするが、幸い、この神社の駐車場は土のままだった。スペースも車5台分しか無いため、僕は比較的楽に宝探しを進める事が出来た。 「ちゅうしゃじょうのさくのある方のはじから10歩」 地図に書いてある場所を家から持って来たシャベルで掘り起こす。シャベルがぶつかるカチッっという音がして、宝の箱は見つかった。宝の箱は幾つかあり、それぞれに名前が書いてあった。僕と、当時の友人達の名前が。 僕は自分の以外は同じ場所に埋め直し、自分の箱を家に持ち帰った。 さあ、ついに昔の自分と御対面だ。 僕が箱を開けると、そこには懐かしいものが入っていた。 「ドラクエ4」だ。 僕はファミコンを物置きから出し、ドラクエ4をやった。ドラクエ8なんかより、ずっと面白い。
by taketoshinkai
| 2004-11-29 14:40
| うそ日記
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